<9>調理器具について

昔から使われてきた素材や原理でつくられた調理器具の方が安全で、料理をおいしく仕上げて、体にも環境にも負荷が少ないです。なかでも、土鍋、セラミック鍋、ガラス鍋は材質の変質がなく、安心して使えます。

土鍋やセラミック鍋は、遠赤外線による余熱調理のため、素材の旨みを引き出し、調理の味もよく浸みるので、おいしく調理ができて調理時間を短くすることもできるので、おすすめです。とくにセラミック鍋は、ビタミン類などの栄養素を活性化する働きや料理の保存性を高くするといわれています。

金属のものでは、ステンレスや鉄がおすすめです。アルミや、テフロン加工のように表面に合成樹脂をほどこしたものは、あまりおすすめできません。アルミ製圧力鍋は、陶器製の内鍋を使うなど、使い方の工夫をすると良いです。

料理の熱は、ガスなどの火力を用います。新しい技術で、その安全性が確立していない電子レンジや電磁調理器(IH)の使用は、できるだけさけた方が無難でしょう。