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昭和46年(1971年)、有史以来綿々と続いてきたわが国の塩造りに、大きな異変が起きました。伝統の塩田が全廃され、イオン交換式という化学工業的な製塩法に替わってしまったのです。すでに真空蒸発缶の導入によって塩化ナトリウムの純度が年々高くなり、ミネラルの含有量が極めて少なくなっていたのに加えて、イオン交換式の採用によって、貴重な微量ミネラルが除去され、ミネラルバランスも大きく崩されてしまいました。昔から米塩の資といわれ、生きていくのに欠かせない大切な塩が、化学薬品のような成分になってしまったのです。
当時、日本人の健康を憂えた学者や消費者グループが集まって、小社の設立母胎である日本食用塩研究会の前身の食用塩調査会を結成し、自然塩復活運動が始まりました。塩専売法の壁に阻まれながらも、新しい自然製塩法の研究を続け、ついに誕生したのが自然海塩「海の精」です。同会の発足以来、30余年が過ぎました。会員配付という特殊な形態をとりながらも、唯一の自然海塩として、数十万人におよぶユーザーの方々にご愛用いただいてまいりました。
平成9年(1997年)、塩専売法が廃止され、国産塩の製造販売が自由化されました。これによって、自然海塩「海の精」も一般市場において自由に販売できるようになり、飛躍的な広がりをもってきました。調味用塩として、また、さまざまな加工食品の原料用塩として、着実に普及してきております。私たちの祖先が長い年月をかけて育ててきた味噌や醤油、漬物や梅干、あるいは豆腐といった世界に誇るべき伝統的な健康食品も、昔ながらの自然海塩や自然苦汁があってこそ、本来の味と滋養を醸し出すことができるのです。
有志が地道に根気強くやってまいりましたが、ようやく永年の成果が花開きつつあります。今後は「美味と健康をお届けする」を合い言葉に、自然海塩「海の精」や海の精ブランド食品、さらにはドクターソルト・シリーズへと、さらに幅広い事業展開をしてまいります。自然海塩のリーディングカンパニーとして、「いのちの健康を守る」という塩運動の理想を実現すべく、より一層の精進をはかる覚悟であります。今後とも、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。


平成18年 (2006年)

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